公益社団法人 法皇青年会議所 公益社団法人 法皇青年会議所

第28代理事長 森川 力

第28代理事長 森川 力

Introduction はじめに

高校進学を機に地元を一度離れました。人間関係だったのか、環境だったのか、多感な時期もあり明確な理由は覚えていませんが、地元が苦手でした。しかし、一度地元から離れることで、いつでも 帰れる場所があることの素晴らしさを感じました。28歳の5月、ザ・ジュニアチャンバー・・・、ザ・クリードオブ・・・、訳も分からない言葉を述べる時間。 JCには、まちを変える力がある!JCには、ビジネスのチャンスが埋もれている!JCには生涯の仲間に出会える!奉仕・修練・友情!「はい」か「YES」か「喜んで!」 と一方的に説かれても誰もが心に抱く感情は「不思議な団体、いや宗教か?」でしたが、そんな組織に入会し気づけば7年という歳月が流れていました。 この7年間を振り返ると1年たりとも無駄だと思った時間は無かったように思えます。あえてここでは先輩、同期、後輩、全ての方に対して「仲間」と表現させていただきたい。 私の信条として肯定も否定も参加しないことにはできないと思い入会当初は訳も分からず会や事業に参加していました。これが功を奏したのか分からないが 翌年には委員長職を預かることになります。全容が分からないうちに受けるのも悪くないと思い軽い気持ちで受けた事も覚えています。 スーツを着て理事会に来てください。何をするかも伝えられず、何をしたらいいのかも分からず、何の話し合いをしてるのかも分からない、当然のことながら 分からないことばかりでしたので「仲間」に噛みついたシーンもあったように思います。当時の私は、まちのため、未来の子供たちのため、地域の未来のためを 思い描いておらず漠然と青年会議所活動をしておりました。ですが、委員長時に実施した事業を機に、役職を拝命していただくごとに、年齢を重ねるごとに変わっていく心と、 「仲間」と激論を交わしながら構築した事業に市民の方が参加していただき笑顔になって帰っていく。そんな光景を見られる青年会議所活動に誇りを持ちました。

【守る】~決められた型を守り、繰り返し、基本を習得する~

JCに何を期待するのか?JCに何を求めるのか?JCは嫌いだけどJCに所属している人たちは好き、悩ましい問題です。 楽しくないと JC ではない。先輩方から脈々と受け継がれている意志である。守っていかなくてはならないコトがある。 ・まちづくり・少年育成・地域環境・当然ながら社業、そして青年会議所という組織。人口減少についてなんて耳が腐るほど聞いてきた、 少しでも歯止めが利くようにたくさんの事業を実施してきた。続ける事の大変さと大事さ、毎年委員長が、委員会が、頭を悩ませ、体力も精神も 目一杯使いながら実施する事業には胸を張り、誇りに思う事業が溢れているのに、なぜか組織を好きとは言い切れない。「好き」ではなく「楽しい」に振り切ることが大事なのではないか? 好きや楽しいの感情が生み出される際には必ず負荷が生じるものです。負荷を感じる事で自身の経験値アップに繋がり視座が上がり違った景色が見れる。 日本青年会議所の信条は「奉仕・修練・友情」と大袈裟な言葉にも聞こえるこの3信条を守ることで青年会議所活動が腑に落ちるのではなかろうか。

【破る】~自分なりの工夫を、徐々に基本を破る~

日本青年会議所の 3 信条は活動における基本で基礎である。基礎が出来なければ応用は利かない。勉強だろうが、ダイエットであろうが一夜漬けで付け焼き刃で悪あがきである。 何事も基本があり継続があってこその基礎と言えよう。とは言え、応用という意味では勉強の手法も大きく変化してきている、教育機関では1人1台タブレットが配られDXに強い人財を育てていく、授業も対面だ けではなくオンラインも当たり前、スポーツの世界だって甲子園では坊主頭の高校が減り競技の邪魔にならないよう生徒たちが自分たちの意思で髪型を決める。 髪型1つと小さな事かもしれないが思考停止にならない素敵な取り組みだと思う。我々の組織でも同じことが言えよう。背景・目的、会議の在り方、服装、議案の書き方、 事業構築、手法、アレがダメ、コレがダメ、ホントは、、無駄なことかもしれないと省く事もしばしば、毎年組織が変わりフレッシュな気持ちでそれぞれの年度で活動を進めていくのだから、 その都度最適な答えを導き出すことが大切ではなかろうか。考えることを止めない、常に新しい型に挑む気持ちを持ち行動に移して、経験は思考から生まれ、思考は行動から生まれる。もし その時に失敗したとしてもそれは失敗ではなくうまくいかなかっただけ、真剣だから破り越えたい壁がある事を楽しもう。

【離れる】~型や教えから離れ全く新しいモノを産み出す~

何かにチャレンジする時に先入観や偏見で頭が凝り固まってはなかろうか?基本、応用、JCのみならず生活の中で大事なことだが、俯瞰で見ることも大切 であり現在地から一度距離を取り、頭を切り替えるではなく、作り変えることが1年で組織が変わる青年会議所活動の良さだと思う。私が委員長を受けた際の スローガンは「挑む」だった。正直、私自身が実施した事業は「挑む」に値しない事業だった上に「挑む」に値しない行動をしていたと思う。 今年のスローガンには「守破離」と掲げさせていただきました。型を守りつつチャレンジしながら新しいモノを構築していく。幸せなことに我々法皇青年会議所は 会員拡大委員会を中心とした拡大活動に成功しているLOMの1つと自負しております。数は力だ!こんな言葉も使えるような組織になってきたかもしれません。 これから繋ぎ紡いでいかなくてはならないことは、自分らしさを発揮しながら市民からも愛され、尊敬され、一目置かれるような存在に変わっていくこと、そんな 組織にいることを共に楽しむ「仲間」を多く見つけ共に成長していくこと、人財不足が叫ばれる時代であるが、メンバー自身が魅力を磨き発揮できる場所として 法皇青年会議所が選ばれていくこと。そんな組織になっていける種まきを理事長として行動を、活動を体現していきます。

おわりに

コロナウイルスの流行、ロシアのウクライナ侵攻、物価高騰など目まぐるしく変化していく経済活動の中でもJC活動に使っている時間を大切に、変化を恐れるのではなく、 変化を受け入れ楽しむこと、チャレンジを楽しむこと、その先に自己の成長があり、組織にも、まちにも変化を起こせるはずです。いつの時代も楽しく明るいところに人は集まります。 そんな組織を共に構築していきましょう。大丈夫あなたならできる。

基本方針

  • 青年会議所活動の魅力発信
  • 共に刺激し合い成長し合える仲間の拡大
  • 次世代を担う人財の発掘
  • 可能性を広げるまちづくり

※JCI・・・Junior Chamber Internationalの略。青年会議所の意。

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